『大日本史料』 1編 22 寛和元年正月~3月 p.113

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山の奥に入侍りてみるに、口三間なる屋の神さひて形計殘しかは、書くらさるゝ心地, に、貴御經の聲するおり待り、扨此女は尼に成て、此山中に庵結て、思すまして侍しか、, 師の頭也、汝か志を感して、來て教侍りぬ、急き我を坂芝之山に送と侍けれは、哀に忝, ら、經を得て前に置侍るに、天井の上にてゆゝしき聲にて教侍り、八日と云には皆習, して、今更物も不覺侍りき、かゝる印けに難有侍るへき、先御經ならふへき人もなき, 邊土の境に生れぬる女の身に、けに明暮經の讀奉らまほしく覺て、ねても覺ても、此, の上に聲有て云様、汝經を求めて前にをけ、我心に入て教んと聞ゆ、あやしく思なか, 此廿餘年さきに往生して侍る也、其庵の形今に有、みよと申侍しかは、彼人と伴て、, て、是は誰にてかおはすらんと、強に尋聞ゆる時、我は是延暦寺の昔の住侶、慈惠大, 事たとふへき物なくなん覺て、泣々此山に納而、如此塔婆なとし侍り、此比迄も山中, る者、法花經の讀度侍けるか、教ゆる者無とて、朝夕泣歎て過侍けるに、或時、天井, 給へりぬ、其時、此娘、如何なるわさならんと、いとゝあやしく覺て、天井を見侍る, に、白されて苔生たる頭に、舌の生たる人の如なる有、此白骨の教侍るに社と思て驚, 是は如何成事にかと尋侍りしに、或人の申せしは、中比、此里に猛將侍り、其娘成け, 猛將ノ女, 寛和元年正月三日, 一一三

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  • 猛將ノ女

  • 寛和元年正月三日

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  • 一一三

注記 (17)

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