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まち〳〵なり、俊惠はたゝ歌はおさなかれと申て、やかて我歌にもその姿, て侍り、わか心の中にて、歌の昔今を思合てみるに、いにしへよりも當時は, の歌を秀逸には思たりけに候けるとかや、俊頼はえもいはすたけたかき, 更人のこれこそと申によるへからす候、家々につたへたるすち、秀逸の躰, さて心をさきにせよと申にゝたり、こと葉をこそ詮とすへけれといはゝ、, 事の外によむうた〓にわろくのみ覺えて、これはと思ていたすは稀にそ, 人のよめらんにも、うるはしくたゝしからむをは、有實歌とそ申侍へく候、, へし、心詞の二は、鳥の左右の翅の〓くなるへきにこそとそ思給侍ける、但, 又心はなくともといふにて侍り、所詮心と詞とをかねたるをよき歌と申, をよろしと申ためり、其外しな〳〵に申かへてそ侍、更短慮難及そおほえ, とは、いつれをさため申へきやらん、誠に歌の中道は、只自知へきにて侍り、, のつたなきこそ侍らめ、かやうには注申侍れとも、又實によろしき歌の姿, 侍、なにもしれは強大事に成侍ならひなれとも、ことに此道はさとおほえ, 心詞の二をともにかねたらむはいふに及はす、心のかけたらんよりは、詞, たかるへし、古人の詠作にも、心のなからむ歌をは、無實歌とそ申へき、今の, 心ト詞ト, ハ家ニ依, 秀〓ノ體, ヲ兼ネタ, ルヲ善キ, 歌トス, リテ區々, ナリ, 仁治二年八月二十日, 七三九
頭注
- 心ト詞ト
- ハ家ニ依
- 秀〓ノ體
- ヲ兼ネタ
- ルヲ善キ
- 歌トス
- リテ區々
- ナリ
柱
- 仁治二年八月二十日
ノンブル
- 七三九
注記 (25)
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