『大日本史料』 11編 別巻1 p.53

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しく、公子等の寢室に充てられたる室の戸を打ちてこれを破り、海水は彼等の眠り居りし, る者もありたり、また怒濤は船尾の室に迄達し、板を〓がすことも少からず、一夜波激, 追抜きて進みたり、されどこれ等の船も同じ理由により大なる危險に瀕し、うち一艘の小, 場所にまで達したり、これがため已むなく上部の船室に移りしが、船長は速に修繕を加へ, 輕くするため、商品その他の貨物を少からず海に投じたり、終に我等の主の御慈悲によりて, も後より續きし他の二艘は、船體大きく、帆を十分に張ることを得たるため、忽ち同船を, かくの如き辛苦と恐怖とは數日の間續きたりしが、能ふ限りの救濟策を講じ、ことに船を, は屡波に洗はれ、その沈没も確實なりと思はれ、一同デウスに祈り、中には懺悔をなした, れに劣らざる危險に瀕したり、風勢忽ち激しくなりしによりて、操舵は思ふに任せず、船, 艇は顛覆し、これに乘りゐたりし十六人は施す術もなく死亡せり、同艇を繋ぎたる綱を早, く斷ちたるがため、本船は辛うじて危險を免れしなり、かの公子等を乘せたる船もまたこ, なる上に、積荷多くして、大風に堪へず、ために少しく帆を減ずるの要を生じたり、しか, 風は止み、平穩なる航海を續けたり、されど淺瀬に近づくに及び、再び難破に瀕したり、即, て、完全に孔を寒ぎたり、もしこれを爲さゞれば水は船に滿ち、沈没するに至りしならん、, 激浪船室二, 達ズ, 天正十年是歳, 五三

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  • 激浪船室二
  • 達ズ

  • 天正十年是歳

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  • 五三

注記 (18)

  • 873,602,71,2291しく、公子等の寢室に充てられたる室の戸を打ちてこれを破り、海水は彼等の眠り居りし
  • 993,600,72,2296る者もありたり、また怒濤は船尾の室に迄達し、板を〓がすことも少からず、一夜波激
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