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るには非ざるかとの疑を懷く者を生じ、測深錘にて水の深さを計りて、四十尋に過ぎざる, 常行ふ如く、貯水庫の鍵を自ら持ち、毎日各人に極めて少量を分與するに留めたり、多く, らず、食糧の缺乏のために衰弱せしを以て、引歸す必要ありと意見一致せしも、風無きた, みしが、殆んど同緯度に在りしため、進路を誤りたり、かくて船の進む間に、誤を犯した, る風を失ふに忍びず、その儘航海を繼續することに決したり、しかるに、またも過誤を生, 箇月を要するも、風息みしため、水缺乏を告げ始めしなり、船長は、かゝる窮乏の際に通, め孰れの方角にも進むこと叶はざりき、されど終に我等の主の御慈悲により、少しく風を, して、船尾よりの風と、ペスカリヤ海岸のトラヴァンコールの方角に向ふ潮流とに任せて進, たり、同所に到り、食糧、水、その他必要なる物資を求めんと望みたるも、かくも快適な, じ、そのために新なる苦難を招くに至れり、航海士はコチン或ひはコウランに入港せんと, りたるものもありたり、總ての人々が、かくの如き困難にして遲々たる航海に惱みしのみな, の者は渇に堪へず、海水を飮むに至り、これがために、ある者は身體腫脹し、中には死に至, 生じ、甚だ緩慢乍ら進航して、インドに在るセイロン島を視界におさむるところまで著き, デウスの攝理とのみなりき、しかもその上、更に大なる艱苦生じたり、この航海は通常一, ヲ誤ル, せいろん島, 航海士進路, ヲ望見ズ, 飮料水缺乏〓, 天正十年是歳, 五七
頭注
- ヲ誤ル
- せいろん島
- 航海士進路
- ヲ望見ズ
- 飮料水缺乏〓
柱
- 天正十年是歳
ノンブル
- 五七
注記 (21)
- 267,603,70,2290るには非ざるかとの疑を懷く者を生じ、測深錘にて水の深さを計りて、四十尋に過ぎざる
- 1554,613,72,2298常行ふ如く、貯水庫の鍵を自ら持ち、毎日各人に極めて少量を分與するに留めたり、多く
- 1207,614,76,2292らず、食糧の缺乏のために衰弱せしを以て、引歸す必要ありと意見一致せしも、風無きた
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- 743,609,74,2296る風を失ふに忍びず、その儘航海を繼續することに決したり、しかるに、またも過誤を生
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