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とて待を〓る所、若侍十人計寄て、刀脇差の目利する、一人の若者、眞田向て, り、此方へ被通候へとて、番所の脇へよひ入、御歸宅の砌、御目見めされ候へ, 川を渡り、橋本到下橋谷へ掛り、木目峠越、河内入、大坂さして越をり、道筋の, 祈祷の卷數差上、御目見を願候と云、奏者聞て、殿には御登城にて、御留主な, 西を尋ぬれとも、昨晩退たる眞田なれは、可追付樣なし、橋本到下橋谷の、己, か家々に歸り尋れは、留主の者共申けるは、昨日の八ツ時分、眞田殿は奧方, るに、眞田鑓長刀拔身にて、鐵炮に火繩はさみ通りにれは、止へき樣なし、百, 眞田宿所にき一人もなし、雜具迄取拂跡形なし、是は出し拔れたりとて東, 姓共は、是をも不知沈醉し、其夜は眞田か宿所に醉臥、夜明醉さめてみれは, 百姓共皆頭を〓て後悔すれともかひなし、眞田は大坂に着、其身計り大野, 百姓ともき、不殘九度山集り醉臥たり、在々所々には、女童扨は小百姓計な, 相僧の刀脇指見をられよと云、眞田聞て、山伏の脇差刀は、只犬おとしの爲, 修理舘へ行、其頃は傳心月叟とて薙髮なりしか、玄關にて案内乞、奏者番出, て、山伏は何方よりと問ふ、眞田態と手をつかね、大峰邊の山伏にて候か、御, 御子息達引連、馬共に荷を付、弓鐵炮推立て、河内の方へ通給ふと告けれは, ニ著シ大, 幸村大坂, 野治長ヲ, 訪フ, 慶長十九年十月六日, 一四〇
頭注
- ニ著シ大
- 幸村大坂
- 野治長ヲ
- 訪フ
柱
- 慶長十九年十月六日
ノンブル
- 一四〇
注記 (21)
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