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馬煙を立て、天王寺さして押來る備あり、是社駿河の大御所也、御着候はぬ, 床机に腰をかけ、其左右を御待候、大手の大矢倉より見渡せは、寄手は段々, 出馬の御左右可申上とて、僅十騎計にて茶臼山へ罷越候、秀頼公は櫻門に, 之介物語也, 眞田左衞門は、茶臼山より、寄手の備を見渡し、合戰時分よし、大御所旗の不, ニ梨子地乃鞍置引立、玄關より櫻門并御門外堀ばたまて甲胄の武者とも, 着内にと、急其段子息大助を以て城内へ言上する、秀頼公は梨子地緋威の, に天王寺口より岡山まて立備、二里計も跡平野乃方より、六七千ほと、只今, 切割二十本、茜の吹貫十本、〓塙の千本鑓押立、太平樂と云七寸乃黒の御馬, 付、甚右衞門一言の下知にて數千の武者と小荷駄と分候由、宇佐美造酒, 々御使番被遣候へとも、小荷駄と武者を分候事不叶、横田甚右衞門被仰, 面々は落〓仕候、大野修理御前へ參り、治長茶臼山へ罷越、眞田ニ申合せ、御, 次第を守て並居待かけたり、其有樣太閤御在世の昔を存知出し、御譜代の, 御物具を召、天王寺表御出張可有とて、櫻門へ御出、太閤より御相傳の金の, 先に軍を始度と申族も多し、其刻將軍は只一騎にて歩行者廿人餘被召連, 元和元年五月七日, 眞田幸村, 開戰セン, 秀頼櫻門, トス, ニ出ヅ, 秀忠諸陣, ヲ巡見ス, 六二〇
頭注
- 眞田幸村
- 開戰セン
- 秀頼櫻門
- トス
- ニ出ヅ
- 秀忠諸陣
- ヲ巡見ス
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- 六二〇
注記 (24)
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