『大日本史料』 12編 32 元和五年十一月~同年十二月 p.346

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にて、聖油を彼に塗り與へんと思ひしが、燈火を得ること能はざりしによ, んとの望を囑したり、余には時未だ到らざれども、彼の後を追うて、永遠の, 此世を去りたる同僚の殉教者を羨み、此世にて、斯くも温和にして、人々に, ゆるやと聲高に訊ねたるに、彼は然りと頷きたれば、直に赦免を與へたり、, 委せ參らすべしと答へたり、余は又、此最後の戰鬪に武裝する爲め塗油を, 愛せられたる彼のことなれば、天上に於ても、亦斡旋の勞をとる者となら, 唱へたり、人々は皆余の周圍に集りて、狂喜感泣し、一切の祕蹟を授かりて、, に、天使の如き面貌にて、我等の信ずるが如く、天使の御座へと赴きたり、此, 更に基督の爲めに餓死するを快しとするかと問へば、我身は神の御心に, り、アルケバス銃の火の附きたる火繩を使用することゝし、其火の光にて、, 聖油を塗りたり、斯くして彼は修道士等に取卷かれ、讚美歌及び連祷の裡, 欲するやと言葉を繼ぎたるに、彼は明瞭なる聲にて、然りと最後の一語を, 發したり、夜半に至りて彼の臨終を見るや、余は獄卒に燈火を乞ひ、其照明, 時、週務者たりし一人の修道士は、直に萬民、天主を讚め奉ると云ふ聖歌を, 聖寵の中に入らんことを固く信じ、兩三日の中に裁きを蒙りて、死罪を申, 元和五年是歳, 三四六

  • 元和五年是歳

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  • 三四六

注記 (17)

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