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死骸の上下に、前にも増して燃料を數多積重ねたり、やがて總ての物は燃, 一本の脚とのみなりき、非道なる役人等は、最後にキリシタン等の之を鄭, の中に見出されたり、此現〓を見て驚きたる彼等は、再び第二の爐を設け、, は之を奪ひ去りしなり、漸く保存するを得たりしは、貴き師が一本の腕と, せり、その故は、彼等は薪を數多積重ねて設けたる爐の上に死骸を置きて、, 失せたるに、かの畏敬すべき死體のみは燃ゆることなくして殘れり、然る, るに、かの殉教者の尊き遺骸のみは、ひとり何等損傷をも蒙らずして、灰, 焔の餌食となさんとせしが、火消え盡して、最後に總て燃屑と化し去りた, に彼等は此奇蹟に打たれて、眞理の光に其暗き眼を開くことなく、兩眼に, 重に祭るを得ざらしめん爲め、之を灰に化せんとせり、されど彼等は失敗, 後、其愛の中に靜に息を引取りたり、此幸福なる死の場所に臨みて感嘆し、, 且又彼が輝ける靈魂の天上に於て殉教の光榮を獲得し得べきを確信し, 彼が遺骸を保存し、密に之をキリシタン等に與へん, と欲したりしが、番卒等の監視の爲め、成し遂ぐるを得ざりき、乃ち番卒等, て疑はざりし同囚者等は、, 代順名簿は、牢獄の苦, 難に死せりと誌せり, 彼は法王ビオ九世に依りて、一八六七年七月七, 日、殉教者として、聖徒に列せられたり、聖徒の年, まるちね, す茶毘ノ, 際ノ奇蹟, 元和五年是歳, 四一二
割注
- 代順名簿は、牢獄の苦
- 難に死せりと誌せり
- 彼は法王ビオ九世に依りて、一八六七年七月七
- 日、殉教者として、聖徒に列せられたり、聖徒の年
頭注
- まるちね
- す茶毘ノ
- 際ノ奇蹟
柱
- 元和五年是歳
ノンブル
- 四一二
注記 (24)
- 398,658,70,2188死骸の上下に、前にも増して燃料を數多積重ねたり、やがて總ての物は燃
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