『維新史』 維新史 2 p.410

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意見を將軍に言上して、其の裁決を請ひ、上意は慶喜を以て斷じて不可なりとな, 入説して、正睦の使命遂行を容易ならしめようとしたからであり、正睦にして速, ふる所を異にし、互に自派に有利な解釋を下してゐるので、今遽に其の一方を信, ることが大であり、將軍生母本壽院を始めとして老女歌橋等は、一意慶福擁立説, たとして記してゐるものを見るに、正睦は安政五年正月十六日南紀・一橋兩黨の, に傾いてゐた爲に、御臺所及び御臺所附老女幾島の運動も殆んど功を奏さなか, 付し、正睦歸府後に公表することに定めたといふ。即ち一橋・南紀兩黨各〻其の傳, し、慶福を立つべしとの趣であつた。幕議は是に略内定したが、猶暫くは極祕に, ずることは出來ない。併しながら當時將軍の意向は大奧に依つて影響せられ, したといふ。然るに南紀黨たる井伊直弼が御側御用取次夏目信明より仄聞し, つた事實に徴すれば、將軍の内意亦慶福に存したであらうことは推測に難くな, 幾ばくもなく慶永は橋本左内に上京を命じてゐるが、是は朝臣に外交意見を, かに歸府せんか、繼嗣の議の公表も亦從つて早かるべきを期待したに外ならな, い。, 第五編朝幕の乖離, 四一〇

  • 第五編朝幕の乖離

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  • 四一〇

注記 (16)

  • 1506,578,67,2285意見を將軍に言上して、其の裁決を請ひ、上意は慶喜を以て斷じて不可なりとな
  • 354,578,72,2286入説して、正睦の使命遂行を容易ならしめようとしたからであり、正睦にして速
  • 1160,588,68,2276ふる所を異にし、互に自派に有利な解釋を下してゐるので、今遽に其の一方を信
  • 930,585,67,2282ることが大であり、將軍生母本壽院を始めとして老女歌橋等は、一意慶福擁立説
  • 1622,588,63,2270たとして記してゐるものを見るに、正睦は安政五年正月十六日南紀・一橋兩黨の
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  • 1276,582,67,2283付し、正睦歸府後に公表することに定めたといふ。即ち一橋・南紀兩黨各〻其の傳
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  • 1046,581,67,2279ずることは出來ない。併しながら當時將軍の意向は大奧に依つて影響せられ
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  • 701,581,72,2297つた事實に徴すれば、將軍の内意亦慶福に存したであらうことは推測に難くな
  • 468,645,72,2221幾ばくもなく慶永は橋本左内に上京を命じてゐるが、是は朝臣に外交意見を
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  • 1859,715,46,472第五編朝幕の乖離
  • 1851,2357,48,130四一〇

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