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許を得て歸府した曉には、繼嗣問題は定めし一橋黨に有利に落著するであらう, つた。, 正睦の使命達成を側面より援助し、其の歸府を容易ならしめるに存したのであ, と思惟して、問題の前途を樂觀してゐた傾もあつた。故に安政五年正月二十四, 策を重ねたが、容易に成功しなかつた。併し乍ら慶永としては、正睦が條約の勅, 日慶永が橋本左内を上京せしめた眞意は、繼嗣問題を入説する爲ではなく、寧ろ, 見に際しても、容易に飜意させることを得なかつた。然るに談が一度繼嗣問題, たりと云ひ、且つ「其義ハ内實此表ニも沙汰も有之候間、尚又周旋可致」, が、京洛の空氣は意外にも險惡なものがあつて、二月九日三條實萬との初度の會, に及んで、左内が慶喜擁立の事を陳べるや、實萬は直ちに掌を拍つて、其の人を得, 松平慶永は堀田正睦の上京以前に繼嗣問題を一擧に解決せんとして、種々畫, 答へたのであつた。所謂「沙汰」の語は先の島津齊彬の入説を指したものである, ことは疑を容れない。會二月二十三日、三家以下諸大名の群議を徴して定むべ, 左内は慶永の斯かる意圖を奉じて、朝臣の攘夷思想の蒙を啓く爲に盡力した, と, 二月二十九日, 附左内書翰, の目的, 左内上京, 第五編朝幕の乖離, 四一二
割注
- 二月二十九日
- 附左内書翰
頭注
- の目的
- 左内上京
柱
- 第五編朝幕の乖離
ノンブル
- 四一二
注記 (21)
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